エクセルは表計算ソフトとして利用されますが、中には表などを作成する時にも使います。
その時に、図左側のように縦書きにしたいといったことはないでしょうか。
また、縦書きにしたものの数字や記号等が含まれる場合、見栄えに悩まされたことなどないでしょうか。
この記事では、見栄えの良い縦書きの方法を解説します。
縦書きにする
縦書きにする4つの方法を紹介します。
それぞれ、セルに入力する内容に応じて使い分けていきましょう。
パターン1:セルの書式を縦書きに変更する
まずは、セルの書式設定を使う方法です。
縦書きにする一般的な方法です。
まず図のように縦書きにしたいセルを選択し、右クリックから[セルの書式設定]を選択します。
[配置]タブの[方向]の部分を縦書きの[文字列]を選択します。
「資産」の部分が縦書きになりましたね。
操作も簡単で分かりやすかったのではないでしょうか。
パターン2:横書きのまま改行で調整する
次は、セル内の文字を改行する方法です。
このパターンは以下のケースで、使うことをオススメします。
- 2桁以上の数字が含まれる場合
- かっこ()が含まれる場合
というのも、パターン1のようの[セルの書式設定]で変更した場合は、図の上側のように数字やかっこ()も縦書きになり見栄えが悪くなります。
この場合、セル内を部分的に縦書き/横書きに設定できればいいのですが、それができないので、横書きのまま改行で調整します。
図の下側が、改行で調整したものです。
イメージが湧かない人のために、手順を説明します。
step
1文字を入力する
まずは横向きのまま文字を入力します。
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21文字ずつ[Alt]+[Enter]で改行する
縦書きになるよう、1文字ずつ改行していきます。
セル内の改行は[Alt]+[Enter]で行うことができます。
最初は「平」と「成」の間ですね。
そして数字の時は、「12」と「年」の間で改行しましょう。
なんとなくイメージが湧いてきたのではないでしょうか。
以降は同じように縦書きに見えるよう、1文字ずつ改行を繰り返していきます。
step
3セル内を「中央揃え」にする
最後にセル内の文字を「中央揃え」にして完成です。
左揃えのままより見栄えが良くなります。
いかがでしょうか。
文字の長さだけ改行の手間がかかりますが、
数字やかっこが横向きに変わるだけで、非常に見栄えの良い表になりますね。
パターン3:セル幅で調整する
続いて、セル幅で調整する方法です。
縦書きする文字の内容によっては、微調整が必要になります。
step
1文字を入力する
step
2折り返して全体を表示する
縦書きにしたいセルを選択して[折り返して全体を表示する]にします。
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3セル幅を調整する
縦書きになるようセル幅を調整します。
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4文字サイズを調整する
最後に見栄えの悪い部分を文字サイズを小さくするなどして調整します。
図の例では「(火)」が上下にバラけてしまったので、この部分だけの文字サイズを小さくします。
パターン4:文字を回転させる
最後はセル内の文字を回転させる方法です。
主に英語を扱う時にオススメです。
英語は縦書きする文化がなく、横書きがスタンダードです。
そのため、縦書きにしてしまうと英語が読みにくくなるので、セル内の文字を回転させる方法が適しているといえます。
セル内の文字を回転させるには、[ホーム]タブに図のようなアイコンを選択すると回転度合いを選択することができます。
今回は[左へ90度回転]に設定します。
このように縦書き(縦向き)にできました。
まとめ
縦書きにしたいセルの内容に応じて、縦書きの設定方法を検討しましょう。
①セルの書式を縦書きに変更する、②横書きのまま改行で調整する、③セル幅を調整する、④セル内の文字を回転させる。
この4つの方法を覚えていれば、見栄えのよい表が作れること間違いなしです。