OFFSET関数とは
OFFSET関数とは、指定されたセル範囲を参照する関数です。
”指定されたセル範囲を参照する”と言葉で表すとピンとこない方もいるかもしれないので、SUM関数で考えてみましょう。
図のように合計を出す時、=SUM(C3:C5)と入れますよね。
このSUM内のC3:C5が参照しているセル範囲です。
これを関数で表すことができるのがOFFSET関数です。
念のため、OFFSET関数を使ってセル範囲を参照しているか確認してみましょう。
合計は同じ”12”になりましたよね。
では次のセクションで、どのように引数を設定するのか解説していきます。
OFFSET関数の使い方
OFFSET関数の書式
OFFSET関数の書式
...わかりにくいですね。
自分なりにもう少しかみ砕いてみました。
OFFSET関数の書式(アレンジ版)
少しわかりやすくなりましたか?
(うん、うん、と思ってもらえば幸いです)
では図をもとに解説していきます。
基準のセルをB2、参照するセル範囲をE4:E5とします。
これをOFFSET関数で表す場合は次のように引数を設定します。
第一引数:基準
基準となるセルを指定します。B2ですね。
また、表全体を範囲指定した場合(B2:E5)でも基準となるのは左上のセルになるので、B2とみなされます。
第二・三引数:基準から移動する行数・列数
基準のセルから新基準となるセルまでは、下に2行、右に3列進みたいので、これを引数に設定しましょう。
ちなみに上に1行なら”-1”、左に3列なら”-3”というように”-”を使う場合にあるので、覚えておきましょう。
第四・五引数:セル範囲(行幅・列幅)
新基準からの範囲を設定します。
今回は2行、1列の幅分になるので、これを設定します。
正しくOFFSET関数で参照できているかをSUM関数を用いて確認します。
合計が”15”。問題なさそうですね。
まとめ
OFFSET関数は、指定されたセル範囲を参照する関数。
参照先はマウスでセル位置を指定することも可能ですが、参照範囲が広かったり、参照先が頻繁に変更になったりするような場合は、OFFSET関数を使ったほうが簡単に設定・変更ができます。
これを機に覚えておきましょう。